ウォータージェット削孔とは?従来の工法との比較でわかるメリット3選
コンクリートをはつり穴を開ける削孔工事は、建設現場では欠かせない作業の1つです。
従来のドリルなどを使って穴を開ける機械式の削孔工事では、騒音や粉塵などが原因となり、現場や環境へと与える悪影響が懸念されていました。
一方、最近は少しずつ、水圧を使って削孔をする「ウォータージェット削孔」が普及しつつあり、従来の機械式工法にはないメリットが多数存在しています。
- ウォータージェット削孔の概要
- 従来の工法と比較したメリット
- 価格感
この記事では、ウォータージェット削孔に関する以上の点について、専門業者の視点でわかりやすく解説していきます。
ウォータージェット削孔とは?
ウォータージェット削孔とはその名の通り、水圧を使ってコンクリートに穴を開ける、新しい形の削孔方法です。
上記画像は私たち「サン・ロード株式会社」が実際に削孔を行っている様子です。
専用の削孔ガンを使い、レバー部分を動かすことで容易にコンクリートをはつり、穴を開けることができます。
孔径はφ40~100㎜程度まで対応し、ビットと削孔速度を調節することで孔径のサイズ変更が可能です。
ウォータージェット削孔の従来工法と比較したメリット3選
続いて、ウォータージェット削孔の従来工法と比較したメリットを見ていきましょう。
- 削孔面が凹凸に仕上がり接着性が高まる
- 現場や環境にやさしい
- 鉄筋を傷つけない
以上3つのメリットについて、専門業者の視点で解説していきます。
1.削孔面が凹凸に仕上がり接着性が高まる
ウォータージェット削孔では、上記画像のようにコンクリートが「えぐれた」ような凹凸な仕上がりになります。
コンクリートを綺麗にくり抜いたような仕上がりとなる、従来の機械式の削孔とは対照的です。
そして、上記画像を見ると「仕上がりが雑」であるような見栄えに感じられるかもしれませんが、実はこの仕上がりこそがメリットを生み出します。
大抵のケースで、削孔後には鉄筋やケーブルを充填材とセットで挿入するため、削孔面が凹凸である方が接着性が高まり、挿入物、ひいては建設物全体の強度を高めることにつながります。
これは、従来の機械式工法にはなかった大きなメリットの1つです。
2.現場や環境にやさしい
従来の機械式の削孔では、以下が原因となり現場や環境に大きな負担をかけていました。
- 振動
- 騒音
- 粉塵
- ガラ、ノロなどの廃棄物
一方、ウォータージェット削孔はドリルを使わず、水を使った湿った環境でコンクリートを「破壊」することではつるため、振動や粉塵を大きく減らすことができます。
また、削孔と同時に強力な陰圧で吸引を行うため、作業音やノロ、瓦礫の発生を防ぐことにもつながります。
3.鉄筋を傷つけない
ドリルを使った機械式の削孔では、不注意で鉄筋を傷つけてしまうリスクがありました。
実際、コンクリートのはつり作業で鉄筋を傷つけてしまい、これが原因となりマンションが建て替えになるケースも存在しています。
いうまでもなく、このような事態になると極めて大きな損失となるため、非常に大きなデメリットでした。
一方、ウォータージェット削孔では鉄筋を破壊することはおろか、傷をつけることもないため、非破壊で削孔作業を実施できます。
結果、現場作業員や管理者への負担を減らせるため、メリットの1つだといえるでしょう。
ウォータージェット削孔の価格は?
このように、ウォータージェット削孔は従来の工法と比較してメリットに富んだ工法ですが、コスト感について気になる方も多いはずです。
参考までに、当社では径や長さにもよりますが、10cmあたり10,000円から40,000円となります。。
※作業で使用する水は支給いただきます
※作業で生じる汚泥処理費用は別途いただきます
従来の機械式工法よりも高価格ではあるものの、
- 高速で作業が進む
- 作業員への負担を抑えられる
- 廃棄物を抑えられる
以上の点を考慮すると、価格以上の価値を提供できる削孔方法であると自負しております。
当社のウォータージェット関連事業について、より詳しく知りたいお客さまは「当社カタログ」をご覧いただけますと幸いです。
ウォータージェット削孔ならサン・ロード株式会社にお任せください
ウォータージェット削孔は従来の機械式のコアボーリング工法に比べて、メリットの多い工法であることを記事で解説してきました。
これからの時代の建設工事では、作業員や周辺住民、環境への負担を抑えた「サステナブルな工法」が求められるため、そうした点から考えると、理にかなった工法だといえるでしょう。
施工可否や詳細なコスト感について知りたいお客さまは、「当社カタログ」をご覧になるか、一度当社まで「お問い合わせ」ください。
ウォータージェット工法の専門業者の観点から、真摯に対応することをお約束いたします。