土木施工管理技士は何ができる?1級と2級の違いからメリットまで徹底解説
土木施工管理技士は、
- 道路
- 橋
- 河川
- 上下水道
などの社会インフラをつくる現場で、施工管理の専門家として活躍する国家資格です。
この資格を持つことで、土木工事の現場で重要な役割を果たせます。この記事では、
- 土木施工管理技士の仕事内容
- 1級と2級の違い
- 資格を取得するメリット
- 取得までの流れ
について詳しく説明します。
建設業界でキャリアアップを目指す方は、ぜひご参考ください。
土木施工管理技士は何ができる?主な3つの仕事内容

土木施工管理技士は、さまざまな土木工事で工事の始まりから終わりまで全体を管理する中で、主に以下の仕事を行います。
- 施工管理計画を立案する
- 材料・業者を手配する
- 現場を統括する
1.施工管理計画を立案する
土木施工管理技士の大切な仕事の一つは、工事の施工管理計画の立案です。
まず、工事に関わる法律や技術の基準を守りながら計画を作成します。
そして、決められた工期の中で、安全で効率良く工事を終えることを目指します。
さらに、地質調査の結果や設計図をもとに、適した施工方法や作業の順番を考えるのも仕事です。
その際、環境への影響や近くに住む人たちへの配慮も忘れず、全体を見通した計画を立てます。
工事がうまくいくかどうかを大きく左右する重要な仕事です。
2.材料・業者を手配する
工事に使う材料の品質基準や仕様を確認し、適切な協力業者を選んで調整を行います。
コンクリートや鉄筋、アスファルトなどの建設材料については、強度や耐久性などの品質条件を満たすものを調達し、信頼できる専門業者と連携します。
各工程での作業分担や工程同士の調整も大切な仕事です。
適切な材料の調達と業者の選定を行うことで、工事の品質を保ちつつ、コストの最適化も実現できます。
3.現場を統括する
土木施工管理技士は、無資格の人に比べて幅広い権限と責任を持ち、現場の施工品質や安全を守ります。
現場監督としての仕事だけでなく、主任技術者や監理技術者として法律上の責任を負いながら現場全体をまとめる役割も担っています。作業員の
- 安全管理
- 品質検査
- 工程の管理
- 関係機関との調整
など、さまざまな業務を通じて工事が順調に進むよう支えています。
土木施工管理技士1級と2級の違い

土木施工管理技士には1級と2級があり、それぞれ管理できる分野や現場の規模、資格取得の難易度に違いがあります。
管理できる分野が違う
2級土木施工管理技士は、特定の分野に限って施工管理を行えます。取得できる分野は以下の3つです。
- 土木
- 薬液注入
- 鋼構造物塗装
一方で、1級土木施工管理技士は、土木工事のすべての分野で施工管理ができる、より幅広い資格です。
- 道路工事
- 河川工事
- 橋梁工事
- トンネル工事
- 上下水道工事
など、さまざまな土木工事分野で活躍できます。
管理できる現場の規模が違う
2級土木施工管理技士は、主任技術者として現場の技術管理を担当し、主に小規模から中規模の土木工事や特定分野で活躍します。
一方、1級土木施工管理技士は、主任技術者に加えて監理技術者としても働くことが可能です。
監理技術者の配置は、請負契約が総額5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)の工事において、法的に義務付けられています(※1)。
そのため、より大規模で複雑なプロジェクトの責任者として活躍できます。
(※1)出典:国土交通省「監理技術者制度運用マニュアルについて」
資格取得の難易度が違う
土木施工管理技士1級と2級は、試験の難易度が違うのはもちろん、受験資格にも大きな違いがあります。
令和6年度から導入された新制度では、2級土木施工管理技士は17歳以上なら学歴や実務経験を問わず第一次検定が受験でき、第一次検定合格後3〜5年以上の実務経験で第二次検定を受験できます(※2)。
一方、1級土木施工管理技士の受験には、第一次検定で19歳以上の年齢制限があり、第二次検定では第一次検定合格後1〜5年以上の実務経験が必要です(※3)。
なお、令和10年度までは新旧両制度から選択できる経過措置が設けられています。
多くの会社では働きながらの資格取得を支援しているため、段階的なキャリアアップを目指すのが一般的な流れです。
(※2)出典: 一般財団法人 全国建設研修センター「1級土木施工管理技術検定」
(※3)出典:一般財団法人 全国建設研修センター「2級土木施工管理技術検定」
土木施工管理技士資格を取得する4つのメリット

土木施工管理技士の資格は、建設業界で自分の専門性を証明できる大切なものとして、さまざまな場面で高く評価されています。
そのため、以下のような多くのメリットがあります。
- 業務の幅が広がる
- 昇進・昇給しやすい
- 資格手当が支給される
- 就職・転職時に優遇される
1.業務の幅が広がる
土木施工管理技士資格を取得することで、主任技術者や監理技術者として法的責任を担う重要な業務につくことが可能です。
単なる作業員や現場スタッフではなく、工事全体を統括する技術責任者として活躍の場が大きく広がります。
大規模プロジェクトへの参画機会も増え、より高度で専門性の高い業務に携われます。
2.昇進・昇給しやすい
資格の取得は、直接的にスキルアップにつながるため、社内で昇進や昇給のチャンスが増えます。
技術責任者としての能力を客観的に証明できることから、管理職への登用や重要なプロジェクトのリーダーに選ばれることも期待できます。
3.資格手当が支給される
多くの建設会社で、土木施工管理技士資格保有者に対して資格手当を支給しています。
年収アップに直結する大きなメリットです。
弊社「サン・ロード株式会社」でも資格手当制度があり、資格取得者の技術力と専門性を適切に評価しています。
資格取得に要した努力と時間が経済的な見返りとして還元され、更なる学習意欲の向上にもつながります。
4.就職・転職時に優遇される
土木施工管理技士資格は就職・転職市場において価値の高い資格として認知されています。
多くの建設会社が有資格者を積極的に採用しており、条件の良い企業への転職機会も増加します。
弊社「サン・ロード株式会社」でも土木施工管理技士資格保有者は優遇制度の対象です。
技術者不足の現状において、専門資格保有者の市場価値は今後も高まると予想されます。
サン・ロードでは土木施工管理技士が活躍できる!

私たち「サン・ロード株式会社」では、土木施工管理技士として活躍できる充実した環境が整っています。
資格取得支援制度により、働きながらキャリアアップを目指すことが可能で、未経験者でも段階的にスキルを身につけられます。
土木施工管理技士には優遇制度と資格手当があり、技術力に応じた適切な評価を受けることが可能です。
現在、「サン・ロード株式会社」には以下の土木管理技師有資格者が在籍しています。
- 1級土木施工管理技士:15名
- 2級土木施工管理技士:6名
豊富な経験とノウハウを持つ先輩技術者からの指導を受けながら成長できる環境です。
詳しい採用情報は、以下リンクをご覧ください。
まとめ
土木施工管理技士は、社会インフラ整備の現場で欠かせない専門資格であり、1級・2級それぞれに明確な特徴とメリットがあります。資格取得により
- 業務範囲の拡大
- 昇進・昇給の機会増加
- 資格手当の支給
- 就職・転職での優遇
など、キャリア形成において大きな価値をもたらします。
「サン・ロード株式会社」では、土木施工管理技士として活躍できる充実した環境と資格取得支援制度で、あなたの技術者としての成長を全力でサポートします。

