サン・ロード株式会社

区画線消去にはウォータージェットがおすすめ!削り取り工法との違いやメリットを徹底解説

区画線消去の工法にはさまざまなものがありますが、代表的なものとして削り取り工法とウォータージェット工法の2つがあげられます。

いずれの工法にもメリットとデメリットが存在するため、下記の点について理解を深めることが大切です。

  • 両者の工法の特徴や詳細
  • 現場に適した工法はどちらか
  • 費用を抑えられる工法はどちらか

そこでこの記事では、2つの工法の特徴やメリット、デメリットをわかりやすく解説した上で、徹底的に比較をしていきます。

区画線消去の工法「削り取り」「ウォータージェット」とは?

まずは「削り取り工法」「ウォータージェット工法」のそれぞれの特徴について解説していきます。

両者の間には共通点、および相違点が存在するので理解を深めていきましょう。

区画線消去の工法1:削り取り工法

車線
削り取り工法はその名の通り、「削り取る」ことで区画線を抹消する工法です。

区画線だけでなくアスファルト表面ごと削り取るので、特殊鋼を使用したカッターブレードを搭載する機材を使用します。

シンプルな工法なので取り組みやすく、古い塗料や頑固な塗料でも消去しやすいので、従来から現在に至るまで、さまざまな現場で採用されている工法です。

一方で、アスファルトごと削り取るため、路面へ悪影響を与える点が大きなデメリットとしてあげられます。

とくに、近年急増している排水性舗装や透水性舗装への悪影響は無視できません。

詳細は下記画像をご覧ください。

削り取り工法詳細

削り取り工法詳細

このように、切削用のビットが排水機能を持った舗装ごと破壊してしまうのはもちろん、作業により生じた粉塵やアスファルト片が路面の舗装に目詰まりし、排水機能に影響を与えることが問題視されています。

また、粉塵、騒音、振動による近隣住民、および作業員にかける負担への配慮も必要です。

区画線消去の工法2:ウォータージェット工法

ウォータージェット工法の作業時の様子

弊社でのウォータージェット抹消の様子

続いてウォータージェット工法ですが、こちらは水圧を使って区画線を取り除く工法のことです。

削り取り工法とは異なり非破壊で抹消できるのが最大の強みで、路面にやさしい新時代の工法だと言えます。

ウォータージェット工法の詳細

ウォータージェット工法の詳細

また、こちらの画像にあるように水圧の力のみで非破壊で消去を行い、さらに消去と吸引を同時に行うので、路面の排水性に影響を与えない点も大きなメリットです。

このように、ウォータージェット工法はメリットに富んだ工法なので、削り取り工法と合わせて検討したい工法だと言えます。

【徹底比較】削り取りとウォータージェットのどちらが良い?

まずは削り取り工法、ウォータージェット工法の概要を紹介しましたが、続いて両者の比較を行っていきます。

いくつかの観点から両者の比較を行った表を下記に用意しました。

削り取り ウォータージェット
作業時間
作業場所
路面への影響 ×
環境への影響 ×
コスト

これら6つの観点について、詳しく解説をしていきます。

区画線消去の「質」にこだわるならウォータージェット工法がおすすめ

ウォータージェットは路面を破壊することなく、区画線のみを水圧で消去するので、既存の路面を損なうことなく作業が完結します。

ウォータージェット工法と削り取り工法の比較

ウォータージェット工法と削り取り工法の比較

作業後の仕上がりはこのようになり、削り取り工法との違いは一目瞭然です。

したがって、路面を保存できる分、区画線消去の「質」についてはウォータージェットに軍配が上がります。

区画線消去の「作業時間」にこだわるならウォータージェット工法がおすすめ

どちらの工法も消去にかかる時間はそれほど変わりませんが、清掃作業や後片付けにかかる時間が大きく異なります。

削り取り工法では作業後に舗装工事やガラの清掃を行う必要がありますが、ウォータージェット工法では吸引を同時に行うため追加作業が不要です。

現場環境や作業状況にもよりますが、両者の作業効率は2倍、3倍差があるとも言われているほどなので、「作業時間」にこだわりたいならウォータージェット工法がおすすめです。

区画線消去の「作業場所」にこだわるなら削り取り工法がおすすめ

区画線消去はさまざまな現場で求められますが、ウォータージェット工法では4tから6tのトラックが複数台必要です。

株式会社サン・ロードでのウォータージェット抹消の実際の様子

弊社でのウォータージェット抹消の様子

このようにかなり大規模な工事となりますが、削り取り工法ではライン消去機1台で完結します。

したがって、入り組んだ現場や中規模程度の現場までカバーできる削り取り工法の方が、「作業場所」にこだわるという観点においてはおすすめできます。

区画線消去の「路面への影響」にこだわるならウォータージェット工法がおすすめ

ウォータージェット工法は非破壊で作業可能なので保存性が高く、排水機能を損なうことなく作業できます。

近年は排水性舗装、透水性舗装が非常に増えているので、舗装や路面への影響を考慮して工事を行うことが非常に大切です。

区画線消去の「環境への影響」にこだわるならウォータージェット工法がおすすめ

SDGsの観点から見ると、現場における環境への配慮は近隣住民や作業員からの支持を得る上で重要です。

削り取り工法はアスファルトを破壊し、粉塵やガラを生じさせ、場合によっては再舗装で新たなアスファルトなどの材料を必要とします。

一方で、ウォータージェット工法では非破壊で消去だけを行い、使用するのは水なので非常にクリーンです。

また、騒音への対策という点でも有効です。

株式会社サン・ロードでのウォータージェット機械は防音カバーを装着している様子

弊社でのウォータージェット機械の防音カバー

ご覧のように、機材に防音カバーを装着することで、作業時に生じる騒音を低減できます。

したがって、「環境への影響」という観点でもウォータージェット工法がおすすめです。

区画線消去の「コスト」にこだわるなら削り取り工法がおすすめ

最後に取り上げるのが「コスト」ですが、現場ではとても重要な観点です。

結論から言えば、削り取り工法の方が安価です。

参考までに、私たち「サン・ロード株式会社」では、現場の場所や状況にもよりますが、おおよそ下記の単価で区画線消去を実施しています。

削り取り工法 900円/m
ウォータージェット工法 1,050円/m

このように、1mあたり150円程度の差があるので、単純にコストを最優先に考えるなら削り取り工法の方がおすすめです。

一方で、規模が大きい現場では削り取り工法は工期が長くなりやすく、周囲環境や作業員への対応、さらには交通整備など、各種追加コストがかかる可能性があります。

その点、ウォータージェット工法は工期が短くクリーンな工法なので、追加のコストはそれほど考慮する必要がありません。

したがって、現場や施工内容にもよりますが、両者のコスト面の違いはそれほど大きくないと考えられるでしょう。

まとめ

区画線消去の代表的な工法である削り取り工法とウォータージェット工法は、それぞれ異なる特徴やメリット、デメリットを持っています。

メリットが多く、デメリットが少ないのはウォータージェット工法です。

私たち「サン・ロード株式会社」では、「良い環境を創造する」という理念のもと、ウォータージェットを用いたさまざまな事業を行っています。

区画線消去も実施しておりますので、興味を持っていただいたお客様は公式ホームページをご覧ください。

また、ウォータージェット工法の詳細やお見積りなど、各種お問い合わせにつきましてもお待ちしておりますので、お気軽にご連絡ください。