サン・ロード株式会社

土木工事にウォータージェットは最適!専門業者がメリットと施工事例を解説

土木工事において、コンクリートやアスファルトのはつり工事は欠かせません。

はつり工事にはさまざまな工法が存在しますが、現在注目を浴びているのが「ウォータージェット工法」です。

従来の工法で懸念されていたさまざまなデメリットを克服しているため、これからの時代の土木工事に積極的に取り入れてほしい工法だといえます。

  • ウォータージェット工法の概要
  • 土木工事にウォータージェット工法が最適な理由
  • ウォータージェット工法の施工事例

そこでこの記事では、土木工事におけるウォータージェット工法に関する以上の点について、はつり工事の専門業者の視点でわかりやすく解説していきます。

新時代の工法ウォータージェットとは?

シングルガンを使ったはつり工事

シングルガンを使ったはつり工事

はじめに、環境負荷の低さや作業効率の高さから注目を集める新技術、「ウォータージェット工法」の概要について解説します。

ウォータージェット工法とは、「水」を使ってコンクリートをはつる工法のことです。

多くの方は「水の圧力」でコンクリートを破壊するイメージを持つと思いますが、それだけではありません。

強力な水圧により生じる亀裂へと水が入り込む浸透力(水くさび作用)も加わることで、強固なコンクリートを破壊できます。

ドリルやビットを使用する従来の削孔工法と異なり、粉塵が発生せず、作業員や環境への負荷が大幅に軽減されるのが特徴です。

土木工事にウォータージェット工法が最適な理由

鉄筋の誤切断を防ぎながら作業している様子

鉄筋の誤切断を防ぎながらの作業

ここからはウォータージェット工法が土木工事で最適とされる理由を、具体的なメリットとともに解説します。

  • 必要部分のみ施工が可能で、鉄筋を傷つけない
  • マイクロクラックが生じにくい
  • 作業員への負荷が少ない
  • 環境にやさしい
  • 作業スピードが速い

必要部分のみ施工が可能で、鉄筋を傷つけない

ウォータージェット工法の最大の特徴は「非破壊性」にあります。

従来のドリルやビットを使った工法では、土木工事において、コンクリートだけでなく鉄筋をも破壊するリスクがありました。

しかし、ウォータージェット工法では強力な水圧を利用することで、コンクリートだけを正確にはつり取ることが可能です。

鉄筋の破壊リスクに悩まされることなく施工できるのは、作業員はもちろん、現場監督者にとっても極めて大きなメリットと言えます。

マイクロクラックが生じにくい

従来のはつり工事では、絶え間なく大きな振動をコンクリート全体に与えるため、目に見えない「マイクロクラック」と呼ばれる微細な亀裂がはつり箇所の周辺に生じる危険性がありました。

マイクロクラックは、構造物の耐久性を低下させる要因となるため、注意が必要です。

一方で、ウォータージェット工法は水圧を利用した非振動式の工法であることから、マイクロクラックの発生を大幅に抑えられます。

作業員への負荷が少ない

ウォータージェット工法では、従来の工法にあったような作業員への負担をかける要因が取り除かれています。

  • 振動
  • 粉塵
  • 騒音

これらの負荷が少なくなることは、作業員だけでなく周辺住民に対しても環境面で配慮が行き届いた工法であるため、現場全体の作業環境が改善されます。

環境にやさしい

従来の工法では以下のような点が原因となり、環境へと負荷をかけていました。

  • ビットの定期的な取り替え
  • 工事で生じるがれきやノロの廃棄

ウォータージェット工法では、水を用いてはつるためビットのような消耗品は基本的にありません。

また、従来工法のようにコンクリートを削るのではなく「破壊」するため、生じる廃棄物は粒径が大きく処理がしやすいです。

粉塵が発生しないため、周辺環境への影響も軽減されます。

作業スピードが速い

従来のドリル式の工法では、コンクリートをはつることにより生じる摩擦熱が原因で、ビットを冷却する待ち時間が必要でした。

これが工期に与える影響は小さくなかったですが、ウォータージェット工法ではこのような待ち時間は不要で、連続して作業を進められます。

そのため短い時間で施工できるため作業員の負担を軽減できるだけでなく、工期スケジュールも立てやすいことから、現場監督などのマネジメントの観点でもメリットが大きいといえます。

ウォータージェット工法の施工事例

私たち「サン・ロード株式会社」では、「より良い街を、次世代のために」というコンセプトを掲げ、作業員、そして環境への負荷が低いウォータージェット工法を積極的に取り入れています。

ここでは、そんなウォータージェット工法をよりイメージしやすいように、弊社で実際に行った施工事例について紹介します。

削孔

ウォータージェット穿孔の様子

ウォータージェット穿孔の様子

コンクリートに穴をあける従来のダイヤモンドコアドリルを使った削孔では、内部の鉄筋を破壊するリスクと常に隣り合わせでした。

一方、ウォータージェッと削孔では鉄筋はもちろん、ケーブルも非破壊で作業できるため、ピンポイントで施工できます。

また、以下の写真に示すようなメリットも存在しています。

コア抜き後の様子

コア抜き後の様子

ご覧のように、ウォータージェット削孔であけた孔内部の壁面は「凹凸」に仕上がるため、鉄筋の周囲に充填するモルタル等を付着しやすく仕上げることが可能です。

参考:ウォータージェット削孔とは?従来の工法との比較でわかるメリット3選

表面処理

U字溝への表面処理作業の結果

U字溝への表面処理作業の結果

スピンジェットと呼ばれる特殊な機械を用いることで、コンクリートを表面処理することができます。

表面を「均一に粗くさせる」ことで、コンクリートを打ち継ぎやすくし、断面修復材やモルタルなどの付着性を高め、構造物の強度を高めるはつり工事です。

抹消(ライン消し)

ウォータージェット抹消と従来工法の比較

ウォータージェット抹消と従来工法の比較

ウォータージェットを用いたライン抹消は、一目見ればそのメリットが一目瞭然です。

「右側」に示した従来型の抹消(削り取り工法)では、切削用ビットでアスファルト表面を削り取ることでラインを除去します。

しかし、この方法ではアスファルト表面が破壊され、飛散物が排水性舗装を目詰まりさせる可能性があります。

その結果、路面の排水性能が著しく低下し、大雨時には深刻な問題を引き起こす懸念がありました。

近年、予想を超える降水量を記録する地域が続出しているため、路面の排水性能の担保は極めて重要です。

一方、「左側」のウォータージェット抹消では、水圧でライン材を剥がしながら吸引するため、アスファルト表面を傷つけずに施工が可能です。

これにより、排水性を損なうことなくラインを抹消できます。

現代の路面は高い排水性能を求められているため、排水性を保存しながら施工できるウォータージェット抹消はこれからの時代に選ぶべき工法だと言えるでしょう。

参考:区画線消去にはウォータージェットがおすすめ!削り取り工法との違いやメリットを徹底解説

土木工事のウォータージェット工法なら「サン・ロード株式会社」にお任せください

土木工事におけるコンクリートのはつり工事は、どの現場でも行われる必要不可欠な工事です。

従来の工法ではさまざまな課題が存在していましたが、それら課題を克服する新時代の工法としてウォータージェット工法が注目を集めています。

私たち「サン・ロード株式会社」では、そんなウォータージェット工法を積極的に取り入れ、人にも、地球にもやさしい土木工事を行なっています。

ウォータージェットを用いた工法に興味を持っていただけたお客さまは、「ウォータージェット事業詳細」をご覧いただくか、「お問い合わせ」にて施工可否や単価感についてお尋ねいただけますと幸いです。