サン・ロード株式会社

コンクリート構造物の長寿命化はどのように行う?画期的な工法を解説

高度成長期に大量に建築、建設されたコンクリート構造物はいずれも高齢化しており、長寿命化するための補修、補強が避けられない状況にあります。

しかし、現代日本の経済力や人的リソースの観点から、これらの構造物に対する施工が思うように進んでいるとはいえません。

  • コンクリート構造物の長寿命化対策の現状
  • コンクリート構造物の長寿命化のポイント
  • コンクリートの長寿命化に貢献する「アロンブルコート工法」

そこでこの記事では、「コンクリート構造物の長寿命化」に関する以上の点について、コンクリート構造物の専門業者の視点でわかりやすく解説していきます。

コンクリート構造物の長寿命化対策の現状

高度成長期から50年以上が経過した現代日本では、急速にコンクリート構造物の高齢化が進んでいます。

比較的好条件では100年程度の寿命があるといわれる現代コンクリートですが、条件が悪いとその寿命は50年程度ともされており、寿命を迎えつつある構造物への補修、補強が喫緊の課題です。

これに伴い、さまざまな補修、補強工法が開発、施工されていますが、「長寿命化」という観点に立つと課題が散見されます。

たとえば、補修工法の1つである「表面被覆工法」は、コンクリート表面に特殊な材料を施工するだけで一定の効果を期待できる工法として幅広く施工されています。

確かに、手軽かつ比較的低コストで施工できる点は評価できますが、従来の工法の場合、「紫外線に弱い」「塗り重ねができない」といった課題が存在しているのも事実です。

こうした課題を軽視すると、期待していたほどの長寿命化が実現できず、再施工に再施工を重ねる事態となり、結果的にコンクリート構造物のライフサイクルコストを大幅に押し上げる要因となり得るのは明らかです。

したがって、コンクリート構造物を長寿命化させるには、いくつかのポイントを押さえた施工方法を選択し、本当の意味で「長寿命化」を実現させる必要があるといえます。

コンクリート構造物の長寿命化のポイント6選

私たち「サン・ロード株式会社」は、これまでコンクリート構造物を長寿命化させるために、表面被覆工法を施工してきました。

その経験のなかで、以下の点が表面被覆工法におけるコンクリート構造物の長寿命化のポイントだと確信しています。

  1. コンクリート内部の含水率を減少させられる
  2. 紫外線に強い
  3. ひび割れに強い
  4. はく落を防げる
  5. 再施工や塗り重ねを容易に実施できる
  6. 作業員や環境にやさしい

それぞれの点について、簡潔にまとめていきます。

1.コンクリート内部の含水率を減少させられる

コンクリートを劣化させる要因のうち、最も注意すべきは水分です。

コンクリートはセメントと適量の水が混じり合うことで硬化しますが、水分量が多くなると以下のような問題が生じ、コンクリートは加速度的に劣化します。

  • 水酸化カルシウムの溶出によるpHなどの変化
  • 中性化による鉄筋の腐食
  • 含有水分凍結による体積増加

したがって、コンクリートの耐水性の保全、および向上は、表面被覆工法になくてはならない要素です。

2.紫外線に強い

紫外線が強力なエネルギーを持っていることは実生活で身をもって実感できますが、コンクリート構造物に対しても悪影響を与えます。

長い時間をかけて少しずつ、ですが着実にコンクリート表面にダメージを与えていき、目で見えない程度の亀裂を生じさせるのです。

そして、その亀裂から水分が浸透し、内部のバランスが崩れ、劣化が進行していきます。

3.ひび割れに強い

コンクリートの劣化が進行するとひび割れが生じますが、放置するとひび割れ箇所がどんどん広がっていき、補修、補強に必要なコストは跳ね上がっていきます。

これを防ぐためにも、表面被覆工法によりひび割れを効果的に防ぐことが長寿命化に欠かせないポイントです。

4.はく落を防げる

コンクリートのはく落は、人命に直結する極めて重大な事象です。

事実、2024年にもコンクリートのはく落事故は相次いでおり、佐賀県では築47年の学校にて、コンクリート片のはく落が報告されています。

出典:鳥栖小の校舎3階バルコニーからコンクリート片が剥落 けが人なし 長さ12~20センチ、幅3.5~10センチ、重さは100グラムから最大700グラムの4片 – 佐賀新聞

幸い怪我人は出ませんでしたが、人に直撃すれば重傷は免れません。

したがって、「耐水性の向上」「強度の向上」といった性能向上のみならず、人命に関わるはく落などの事象を防ぐための施工も、表面被覆工法においては求められます。

5.再施工や塗り重ねを容易に実施できる

長寿命化を目指す上では、施工を複数回実施することを前提にし、表面に塗り重ねがしやすいような施工を選択する必要があります。

しかし、従来の表面被覆工法のなかには、塗り直すために一度塗装をすべて剥がさなければならないものがありました。

こうした工法は、結果的にライフサイクルコストを高め、施工の実施の延期にもつながり、長寿命化にはつながりません。

6.作業員や環境にやさしい

SDGsが叫ばれるこれからの時代は、単に長寿命化をさせられるだけでなく、作業員や環境に負担をかけない工法が自治体等から選択されやすいです。

騒音や振動、廃棄物などが懸念される工法により長寿命化が達成されても、作業員や周辺住民からの理解が得られていなければ、長期的に持続可能な施工とはいえないでしょう。

コンクリートの長寿命化に貢献する「アロンブルコート工法」とは?

コンクリートの長寿命化における表面被覆工法では、以上6つのポイントを押さえる必要があります。

そして、私たち「サン・ロード株式会社」では、それぞれのポイントをしっかり押さえた工法「アロンブルコートZ-X/Z-Y工法」を施工し、これまでに多数の実績を残してきました。

本工法で使用する塗装材料は水系材料で、従来の表面被覆工法で懸念された以下の点をクリアしています。

  • 皮膚のかぶれや有機溶剤臭など周辺環境への悪影響の心配が不要
  • 塗膜の塗り重ねにより再施工が可能
  • アクリルゴムの採用により複雑な形状への施工が可能
  • 長期にわたるはく落防止、劣化防止が期待できる
  • コンクリート内部の水分を放出し内部環境を保全
  • 15年以上経過した塗膜でもひび割れに追従する

以上の点はコンクリート構造物のライフサイクルコストを大幅に低減し、長寿命化に大きく貢献するといえるでしょう。

したがって、手軽に施工でき、従来の表面被覆工法の課題を克服した本工法は、これからの時代における、コンクリート構造物の補修工法に採用する価値があります。

本工法について興味を持っていただけたお客さまは、詳細な仕様や工程を解説した「カタログ」をご覧いただけますと幸いです。

コンクリート構造物の長寿命化ならサン・ロード株式会社にお任せください

コンクリート構造物の長寿命化は我が国の喫緊の課題です。

表面被覆工法は長寿命化に貢献できる工法の1つですが、手軽に実施できる反面、従来は課題が存在していました。

記事で紹介したポイントを押さえた「アロンブルコートZ-X/Z-Y工法」は、従来懸念された課題を克服した画期的な工法です。

本工法について興味があるお客さまは、施工可否やコスト感を含めまして、「お問い合わせ」にてご相談ください。