サン・ロード株式会社

はつり工事が気になる方必見!解体工事との違い、施工例、単価を徹底解説

はつり工事、または単に「はつり」とは、建設現場にて多用される工事を指しますが、下記の点について気になっている方も多いはずです。

  • 解体工事との違い
  • 信頼できる施工業者や施工例
  • はつり工事で使用する機械

専門業者の視点で上記の点についてわかりやすく解説していくので、はつり工事について気になる方は参考にしてください。

はつり工事とは?

建設現場の様子

まずは、はつり工事の概要を簡潔に説明していきます。

はつり工事とは、建設現場においてコンクリートに対して下記のような処理を行う作業全般を指します。

  • 切削する
  • 破壊する
  • 削孔する

現代の建設現場はコンクリートを多用するため、はつり工事はどの現場においても必ず行われる非常に身近な工事です。

はつり工事と解体工事との違い

はつり工事に関連してよく質問にあがるのが、「解体工事との違い」ですが、両者の違いを表にまとめたものをご覧ください。

はつり工事 解体工事
方法 手作業 重機
内容 作業全般 解体
規模 小規模 大規模

結論から言えば、目的と作業内容が大きく異なります。

はつり工事はコンクリートに対して行う作業全般を指すため、目的は現場によりけりです。

また、圧縮式、油圧式、電動式のハンマーやウォータージェットを使用し、「手作業」で行う工事をはつり工事と呼ぶことが一般的です。

対して、解体工事は「解体」という目的があり、その過程でコンクリートを壊したり、切削を行いますが、基本的には重機を用います。

しかし、重機が使えない、入れないケースでは、手作業ではつり工事が行われることもあるため、解体工事においてもはつり工事は重要な役割を果たしているのです。

ウォータージェットを使ったはつり工事がおすすめ

現代のはつり工事では各種機械を使用するのが一般的ですが、採用する工法によって仕上がりや作業員、環境への負担、さらには単価が変わってきます。

従来の機械式工法はコンクリートをハンマーで破壊したり、ドリルで削孔をしたり、カッターで切削をするものでした。

工法そのものはシンプルでわかりやすい一方で、下記のようなものが生じ作業員や環境へと与える負担が懸念されたのも事実です。

  • 粉塵
  • 振動
  • 騒音
  • 瓦礫、ガラ、ノロ

対するウォータージェット工法では水を使用するので、粉塵、振動、騒音の発生を大きく抑えられます。
ちなみに、このようなハンマーやドリルなどの振動は、施工面以外の場所にもマイクロクラック(小さなヒビ)が入ってしまいます。

一方で、ウォータージェットであればマイクロクラックの発生はなく、より施工の質が上がります。

また、生じる廃材は粒径が大きく、ヘドロ状にならないため、処理しやすいのも特徴の1つです。

加えて、鉄筋を損傷させず、作業速度も従来の機械式工法に比べて高速なので、ぜひ積極的に活用いただきたい、新時代のはつり工事の工法だと言えます。

はつり工事の施工例や使用機械を写真付きで紹介

私たち「サン・ロード株式会社」では、ウォータージェットを用いたはつり工事を行っています。

  • 高速道路の床版を打ち換える現場
  • 重機が入れない、使えない現場
  • 手作業による丁寧な作業が必要な現場

ここでは、上記の現場にて行った、ウォータージェットを使ったはつり工事の施工例や使用した道具、機械を写真付きで紹介していきます。

高速道路の床版を打ち換える現場

まずは、ウォータージェットはつりロボット「Conjet Robot 557」を用いた、高速道路の床板打ち換え現場における施工例を紹介していきます。

はつりロボットによる作業現場

はつりロボットによる作業現場

こちらが、使用するロボットの「Conjet Robot 557」です。

アームの先端から極めて強力な水圧で水を噴射し、コンクリートやアスファルトをはつっていきます。

はつりロボットによる作業後

はつりロボットによる作業後

こちらがロボットはつり後の写真です。

鉄筋の上に敷き詰められていたコンクリートが綺麗にはつられていていながらも、鉄筋には一切傷をつけていないことがわかります。

この「保存性の高さ」はウォータージェットにしかない、極めて有用な特徴です。

また、高速道路のはつり工事を実施する場合、東日本、中日本、西日本の高速道路規格の認定資格証明が求められます。

私たち「サン・ロード株式会社」では、有資格者が複数名在籍しており、施工実績も有しています。

弊社のウォータージェット事業については、資料にまとまっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

重機が入れない、使えない現場

続いて、大規模な現場における、重機が入れない、あるいは使えないケースでのウォータージェットを用いたはつり工事の施工例を紹介していきます。

シングルガンの写真

シングルガンの写真

重機の使用に制限がある場合に使用するのが、こちらの「シングルガン」と呼ばれる手持ちの機械です。

名前の通り、トリガーを引くと水が噴射される仕組みのガン式を採用しており、直感的に使用できるのが特徴です。

コンパクトで取り回しが良いため、重機にはできない細やかで丁寧な作業ができるのもメリットとしてあげられます。

ウォータージェットで使用するポンプ

ウォータージェットで使用するポンプ

ガンの使用にあたってはこちらのポンプを使用し、毎分20L程度の水を安定的に供給します。

シングルガンを使ったはつり工事

シングルガンを使ったはつり工事

実際に施工を実施している様子がこちらの写真です。

使用にあたってはウォータージェットはつり防護服を使用し、万全の安全対策を講じます。

また、シングルガンのコンパクトという特徴を活かして、下記のような狭い現場に持ち込み、作業を行うことが可能です。

シングルガンを使った施工現場

シングルガンを使った施工現場

機械式工法における、このような狭い現場での作業は作業員に大きな負担を与えますが、ウォータージェットなら負担を大きく軽減できます。

手作業による丁寧な作業が必要な現場

最後に紹介するのが、手作業による丁寧な作業が必要な現場です。

ここでは一例として、既存建築物に穴を開ける「コア抜き作業」におけるはつり工事を紹介していきます。

削孔用ガンの写真

削孔用ガンの写真

使用するのはこちらの削孔用のウォータージェットガンです。

使用方法は非常にシンプルです。

参考として、下記写真をご覧ください。

ウォータージェット穿孔の様子

ウォータージェット穿孔の様子

ご覧のように、穴を開けたい位置に設置したアンカーで固定した上で、付属のレバーを回すことで削孔を行います。

コア抜き後の様子

コア抜き後の様子

削孔後の仕上がりがこちらです。

機械式の削孔とは異なり削孔面が「凹凸」に仕上がるので、モルタルや鉄筋との付着強度が高まり、建築物全体の強度向上に貢献します。

もちろん、作業時には鉄筋を傷つけることなくコンクリートのみを破壊するので、保存性の高さも見逃せない特徴です。

はつり工事の施工や費用についてお気軽にご相談ください

はつり工事はコンクリートやアスファルトに対して行う作業全般を指し、現場に応じて柔軟に対応することが求められます。

ウォータージェットを用いた施工は作業員や環境に与える負担を大きく軽減でき、さらに切削、破壊、削孔など、さまざまな用途で利用できる汎用性の高さなど、メリットに富んだ工法です。

私たち「サン・ロード株式会社」では、はつり工事を含めた、さまざまな作業にウォータージェットを積極的に活用しています。

参考までに、下記がはつり工事の単価です。

1m3あたり単価 1日の施工量
ロボットはつり 80万円〜150万円 1m3〜4m3
シングルガンはつり 200万円〜300万円 0.2m3

はつり工事の施工や費用に関するご質問は、お問い合わせにてお待ちしております。